無香料の禁煙治療薬チャンピックスの作用機序

タバコの煙にはタールや一酸化炭素、アンモニアなどの有害な物質が多数含まれており、吸っている本人だけではなく周りにも悪影響を及ぼしてしまいます。このために、年々公的な施設では禁煙のスペースが拡大しており、喫煙者にとっては肩身の狭い状況となりつつあります。

しかし、タバコは依存性薬物とも認識されている様に、強い中毒性があることが特徴です。これは、ニコチンの作用機序によるもので、脳内に快楽物質のドーパミンを分泌するとともに不足すると今度は逆に不快物質のノルアドレナリンを放出します。このために、吸った直後は快い状態になるのですが、タバコから離れると渇望感に見舞われてしまいます。つまり、止めたくても止められないということです。

ただし、現在ではチャンピックスという禁煙治療薬が開発されており、苦しむことなくタバコを止めることが可能な状況です。チャンピックスの作用機序は、ニコチンが結合する脳内の受容体に代わりに結びつき、少量だけドーパミンを放出するという内容です。これにより、タバコを吸っても良い状態にならない上に、離れても苦しむことはありません。

チャンピックスは、厚生労働省にも承認されている治療薬で、禁煙外来を用意している医療機関で処方されます。期間は12週間が基本で、最後までやりきった場合の成功率は約50パーセントと高い数字を記録しています。無香料で味もありませんが、非常に有効な治療薬です。また、無香料ということでチャンピックスを服用しても周りに迷惑をかけることはありません。

この様に、チャンピックスは効果を期待できる上に無香料などの魅力があるのですが、使用すれば必ず成功するというわけではありません。作用機序が理にかなったものであっても、ある程度の意志は必要となるからです。